先日、会社の地下にあるファミマにいったらなんと牛焼き肉おにぎりが出てました。
しかも、僕が大絶賛して、ずっとはまっている「鮭はらみ」と同じシリーズ。
鮭はらみのおにぎりについてはこちら
さてその牛肉のおにぎりだが、なんと商品名は
国産黒毛和牛 牛めし
だ!
これは期待度大と購入してみました。
例によってサラダの容器に崩して箸でつついてみました。
ところが・・・
な、なんだこれ・・・
缶詰の牛肉(食べた記憶ないですけど)みたいな、甘くて濃いタレにつけたような味。
牛肉の缶詰みたいな味だ(食べたことないけど)
これが「国産黒毛和牛」なのか・・・
却下!もう買わない。
本当に残念だ。
残念すぎるので、「国産黒毛和牛残念事件」と命名しよう。
で、その後日のことだが、いつものように「鮭はらみ」を購入しようとおにぎりコーナーへ。。
すると今度は、「海老天」おにぎりが登場!
近くにいるカミさんに「げ!海老天おにぎりが出てるよ」と言って、なんだこれは!とじーっと見ている。
商品名は「海老天むす」
なんたる字余り。
サブタイトルには「ドーン!と大きな”海老天”」
しかも下のほうに小さな、しかし、しっかり読める字で
※海老の尾に注意してお召し上がりください。
と書いてあるではないか!
おおー、そう来るのかぁ!
海老の尾が口腔内のどこかに突き刺さるくらいにプリプリのしっかりした海老がドーンと入ってるのだな?これは。
まるで「海老ドーン」の右ストレートがボディ(脇腹)にモロにはいったような感覚・・・
想像をたくましく膨らませていきます。
購入衝動レベルゲージはだんだん高まっていきますけど、
いや、まてよ、
と先日の「国産黒毛和牛残念事件」が頭をよぎる。
もしかしてまた騙されるのか・・・
歴史は繰り返すのか?
歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として
と語ったのはカール・マルクス。
from 「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」
激しく、脳内で購入衝動レベルゲージが上下運動を開始。
うーん、俺は正しい判断ができるのか・・・
判断材料はパッケージの扇情的メッセージ、そしてその対立要素として「国産黒毛和牛残念事件」・・・
買おうか、買わまいか。。
失敗だけはしたくない。
いや、前回失敗している俺は、絶対に失敗できない。
できるはずがない。
いい歳をした大人が1個185円のおにぎり陳列棚の前で、眉間にシワを寄せて、買うか買わぬか迷う。
これを醜態と言わずになんと言おう。
その醜態をさらしながら、そしてその醜態をさらしている自分に気づきながら、わずか数秒が無限の時間のごとく感じられる。
と、その時である。
目の前でおにぎりの補充をしていた店員のお兄さんが、突如振り返り、無言で僕にその海老天おにぎりを手につかんで差し出してきたのです。
(買います?)と目が訴えています。
これまでの人生で(買います?)と目で訴えられながら、コンビニのお兄さんから商品を受け取ったのは初めてのことです。
想定外、かつ唐突すぎたので、つい深く考えもせずに、あろうことかつい反射的に手を伸ばして受け取りました。
「あ、すみません。」と。。情けない言葉を発して・・・
それにしても、今までの思案はなんだったんだ・・・・
で、実食!
左側はインスタントのしじみの味噌汁にあおさのりを大量に投入したもの
写真用としてサラダの容器に移す前に撮影。
え?なんか、ご飯の中に黄土色のちいさなブツが・・・・
なんか雪山の雪崩事故で、救助隊に発見された雪の中のキタキツネのようではないか。
こうやって写真で改めて見ると大きくみえなくもないが・・・
サラダ容器に移動させて箸で解体すると・・・・
な、なんだこのエビは。。
この海老の小ぶり振り(小ぶりな振る舞い)はなんだ!
海老の尾なんて、口腔内に突き刺さるまでもなく、柔らかく、簡単に咀嚼できるではないか。
スーパーの冷食コーナーでkgいくらで売ってるような、格安中華屋のエビチリで出てくるような小ぶりのエビ。
その海老天が2つはいってます。
(うーん、これはないな。これはなさすぎる・・・・)
ということで今回もあっけなく敗北。
まるで戊辰戦争で、鳥羽伏見の戦いで薩長率いる官軍に負けて、さらに上野の山で新政府軍に負けた旧政府軍みたいではないか・・・その後、函館、五稜郭まで負け続けた・・・・
出典:ジャパンアーカイブズ
もう2度と買いません。
パッケージには騙されません。
海老天むすも国産黒毛和牛牛めしも。
今回の大敗については「海老天むす敗北事件」と名付けよう。
やはりこのシリーズで唯一、群を抜いて美味しいのはやはり鮭はらみでした。
それにしても牛めしも海老天むすもまだ商品棚に陳列されてます。
つまり入荷されているということ。
これらを美味しいと思う人がいるのだろうな、とこの世界の多様性について改めて深く感じ入るのであった。
文中のあおさのりについてはこちら
ではー!
(終)