6AKA! (ロクアカ)

茅場町で働く社長のブログ

テレワークで、逆に会社は活性化する!?


新型コロナ感染者数、東京は5日連続で40人以下となるのと平行して、気温、湿度ともに上がってきて、なんとなく終焉の兆しが見えてきました。

そんな中、僕が経営する会社も社会に雷同して、4月初旬からテレワークに入りました。

ミーティングはSkypeかZOOM。

しかし、業務日報を毎日、書かせてはいるけれど、どうも全体の仕事の効率が落ちているような気がした。

そこで、以下のような通知をスタッフ全員が参加しているチャットワークで流したのです。

そう、「リアルタイム業務報告」です。これにより会社全体の透明性が高まり、業務全体が活性化してきています。

その内容をレポートしますね。

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リアルタイム業務報告とは?


日付はGW本番直前の5月1日。

 

(ここから)

<<<<超重要>>>>>

お疲れ!

ちょっと今からですけどみんなの業務の内容を常に把握・確認したいと思います。
テレワークなので顔が見えない状況で仕事を進めているわけです。

効率的に作業をしていくためにもリアルタイム業務報告をお願いします。
というのもテレワークになって業務効率が低下している気がするからです。

リアルタイム業務報告の事例
必ず「開始」と「終了」を明記してください。
toはつけなくていいです


<例>

○○のウエブサイト更新します。URL
○○のウエブサイト更新終了。URL


これから○○の月次集計に入ります。
○○の月次集計終了しました。

これから○○さんのサポート開始します。
○○さんのサポート終了しました。

○○の見積もり作成入ります
○○の見積もり提出完了

○○の動画作成入ります。
○○動画作成終了。URL


○○告知メールおよびLINE作成に入ります。
メール、LINE作成および配信設定完了。


ーーーー

以上です。

今のタイミングから早速報告お願いします。

あと日報はこれまで通り提出をお願いします。

 
(ここまで)


同時に「在宅勤務連絡板」なるチャットワークグループを作成。

単に業務単位で業務報告させるという、一見、スタッフにとっては煩わしいかなと思われるかもしれない内容なのですが、これやってみると、かなり素晴らしい。

スタッフがガラス張りで目の前で仕事しているかのようです。またスタッフ自身、他のスタッフが今この瞬間何をしているのか手に取るように分かります。

数分と開かずにどんどん業務報告が入ってきます。

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テレワーク前は東京都中央区のオフィスに出社してもらってましたので、当然こんな報告はありません。

しかし、テレワーク前よりも、今のほうがはるかに、明瞭にスタッフの動きが分かります。


まあ、僕はオフィスでも個室にいるので全く見えてなかっただけのことかもしれませんが・・

テレワーク+チャットワークによるリアルタイム業務報告


テレワーク+チャットワークによるリアルタイム業務報告で、どんどん会社内はガラス張りとなり、業務が活性化されていくような気がします。

もし経営者の方で、テレワークの業務内容が気になる方は導入してみてはいかがでしょうか?

 

リアルタイム業務報告のメリット


スタッフ自身、自分の業務を客観的に見つめることができ、さらに業務と業務の切れ目が明確になり、良いと思います。

 
テレワークは業務を自宅で行いますけど、これもぐらが穴の中に入り込むようで、一見周囲から何をしているか分からなくなるように思えます。

しかし、ここでテクノロジー(チャットワークですけど)を利用することで逆説的にコミュニケーションが円滑化され、透明性が高まる、という話でした。

 

自宅にこもることでよりコミュニケーションが円滑化


まるでカナダの思想家、マーシャル・マクルーハンの「メディア論」のような世界。

穴にこもることによって、人間はますます拡張性を保持することができ、世界につながる。

浅田彰が「ヘルメスの音楽」でカナダ出身のピアニスト、グレン・グールドについて書いていたことを思い出す。

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ちょっと長いけど引用します。

 

グレン・グールドがピアノを弾いている姿は、もぐらを思い起こさせる。異常に低い椅子に腰かけ、背を丸めて、ほとんど鼻の先で忙がしく指を動かす。

それは、もぐらが土の中で穴を掘っているところにそっくりだ。

そういえば、日のあたるステージから逃れ、人目に触れない奥まった録音スタジオにこもったところも、もぐらのようだと言えるだろう。

とはいえ、そのもぐらの穴は、地上の喧騒をはなれ、自分自身と一対一になるための、閉ざされた避難所というだけではない。

それは、ほんもののもぐらの穴が無数の隙間によって外と通じているのと同じように、エレクトロニクスのネットワークによって全世界と通じているのだ。

グールドはかつてスタジオのことをもっとも「子宮的」な場所と呼んだことがあるけれども、それはいわば電子の子宮である。

地上からそこへと身をひいたグールドは、自閉に陥るどころか、慣習的なコード――例えばコンサートという演劇的儀式を律するそれのような――から解き放たれた、より自由なコミュニケーションを行なえるようになる。穴にこもることがいっそう大きな運動性を獲得することでもあるという逆説。


出典:浅田彰「ヘルメスの音楽」(筑摩書房) p103「偉大なるもぐらの思い出 グレン・グールドを聴く」

 

上記引用はLINEカメラのOCRを使って行いました・・・


ピアノ、とりわけバッハ愛好家にはグレン・グールドというのは<神>。ゴールドベルク変奏曲のかつて誰も成し得なかった解釈と演奏で世界を騒然とさせました。

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出典:浅田彰「ヘルメスの音楽」(筑摩書房) p105「偉大なるもぐらの思い出 グレン・グールドを聴く」

上の写真の動画を見つけたので貼っておきますね。実際の収録風景です。

 

youtu.be


ということでテレワークの効用を思わず見つけてしまったのでした。

自宅に引きこもることにより、より自由なコミュニケーションを行えるようになる・・・そして会社はより、活性化される・・・


まとめ

テレワークは自宅で会社の業務を行うもの。経営者と社員の相互信用によって成り立つものだ。

一方で、経営者から見れば今この瞬間スタッフがまじめに仕事をしているかどうかの確証はない。

ありえないことだがもし、テレビでもみてボケっとされていれば、これに対して給与を払う会社の損害は甚大なものとなる。

しかし、チャットワークを使ってリアルタイム業務報告を導入することに、まさに全てがガラス張りとなり、スタッフは業務効率が上がり、会社全体が活性化する可能性は高い。

少なくともうちの会社に限って言えば小さい会社だけど、テレワーク移行当初より、業務全体はかなり活性化されてきている。

(終)