先日、寒い日でしたが、朝のテレビで浅草の大正創業の老舗おでん屋さんをレポートしていたのです。
自宅からそのお店までは1.5kmくらいかな。
言問通りをまっすぐ。
で、夜になってタクシーをひろって向かいました。
日本交通のタクシーでした。
日本は新型肺炎の脅威にさらされています。
あれ?運転手さん、マスクしてないな・・・・
と思って
「運転手さん、失礼ですがマスクはつけないのですか?」
と聞いてみた。(僕はつけてませんが)
「いやー、マスクをつけるのは任意なんですけど、もう会社に在庫がないのですわ。」
「まじっすか!でも、怖くないですか?この浅草界隈ってめちゃ中国人観光客多いじゃありませんか。家族客も多いし。お客で乗ってきて、咳き込まれたりくしゃみされたら怖いですよね?」
「そうなんですよー。でもコンビニも薬局もどこもマスクは品切れですから仕方ないです」
そこでちょっとした恐怖を感じた。
この恐怖についてはあまりこれまで自分の中で検討したことなかったのです。
そう、タクシーでのコロナウイルス感染。
「バスの運転手さんも感染するくらいですよね。タクシーといえば密室度はバス以上です。本当に気をつけてくださいね。」
というか自分も今、今ここで、新コロナウイルスの脅威にさらされているのです。
もしかしたら今日この日本交通のタクシー、何組中国人観光客を載せたことか・・・
僕は普段、自家用車で移動する人間なんで電車やバスに乗りません。
(東京に住んでて未だバスに乗ったことないので乗り方が分かりません。)
つまり不特定多数の人と接触する機会が少ないのです。
ですからマスクを着用する習慣がありません。
(うわ、これは迂闊だった)
(タクシー、まじ危険じゃん。)
なんて考えてたらおでん屋に到着。
初訪問。
浅草 お多福
高級おでん屋です。
インスタのストーリーにあげた写真(縦ですみません)
ウエブサイトには
「大正四年浪速千日前(法善寺境内)より、当地に浅草おでん大多福(おたふく)として生業を致し、関東大震災、大戦災と、世は変わり、代は親より子、子より孫と移り替われど変わらぬおでんを売り々々今日に及びました。今后共増々の御引立を伏して懇願い致します。」
なんて粋なことが書いてあります。
予約せずに行きました。
店の受付の前には時代の変遷とともに建て替えてきたお店の模型が3つ飾られています。
僕は2Fのカウンターに通されました。
生ビール、つまみに貝刺しを頼みます。
頼んだおでんはちくわぶ、糸こん、テレビでもやってた茎わかめ、大根等々・・・・
この茎わかめがすごい。茎わかめの長いやつを巻いて棒状にしています。
一見、これはなんだ、と・・・・
こ、この歯ざわり・・・
いや、美味い。確かに美味い。。
続いて、日本酒を冷やで。
(このお店、焼酎や酎ハイのグラスがありません。麦と芋のボトルだけ)
他のお客も「ここって焼酎のグラスはないの?」と聞いてました。
店主の意地なんですかね、伝統なんですかね?
焼酎のグラスを置かない。最近は緑茶ハイ、つまり安い甲類焼酎を飲むことが多かったのでそれだけが残念。
と、ここで違和感を感じた。
カウンターの向こうに年配の板前さんが2人いるのだけど、一人がさっき奥に引っ込んでいったと思ったら、あれ?目の前にいるよ。
え?
この人たった今、奥に引っ込んでいったはず。。
奥から板さんが戻ってきた。
げ、顔がうり二つ!!!!!
これは完全兄弟やなと確信。
支払いの時、女性に聞いてみた。
「上の板さんたちって兄弟ですよね」
「はいそうなんですよ、よく間違えられます。
店主兄弟です。息子さんが1Fで板前やってるんです。」
家族経営の高級老舗おでん屋。
2人で1万3千円。
まあ、そんなところか・・・・
店を出て、言問通りを反対側に渡り、またもや日本交通のタクシーを拾いました。その運転手もマスクをつけてませんでした・・・・・(恐怖)
一応帰宅後、日本交通のウエブサイトをみたら・・・
と書いてあるけど、日本タクシーさん、マスクの在庫ないじゃん!!!
(終)