朝のランニング、距離は7.5km。
久しぶりに御徒町を抜け、蔵前通りでUターンするルートを選んでみた。
上野の車坂。
そこに流れる時間はいつもより少し遅く感じる。なんとなく、雲行きが怪しい。
松坂屋上野店とパルコ。
その裏手の中央通りを静かに南下していく。
去年の夏は、ずっとこの道を走っていた。南北に伸びる道は、日陰が多くて快適だったからだ。
でも、平日の朝は排気ガスが酷い。だから今年からは、上野公園周辺をぐるっと回るコースに切り替えた。
JRの高架下、鉄の冷たさが伝わってくるようなあの場所。
蔵前通りを折り返し、湯島に差し掛かったとき、急に雨が降り出した。
自販機の陰に忘れ去られた傘があったので、それをそっと手に取る。盗むというより、借りるに近い感覚だった。
傘をさして不忍池に向かっている途中、雨はやんだ。僕はその傘を湯島の外れにあったコンビニの近くで放り投げた。無用なものは、いらない。そう思ったのだ。
少し進むと、また雨が降り出す。今度は本格的に。先ほどの傘を捨てるべきじゃなかったと、後悔がじわじわと胸に広がる。
不忍池。雨は強くなる一方で、僕はずぶ濡れになっていた。
7.5kmでランニングを終えた。
朝食。ネギをたっぷり入れた。
ママが買ってきた春雨サラダも一緒に。
14時から、ゲリラライブ。テーマは歴史系チャンネルのすすめ。
さっぱりと終わった。まるで走り抜けたあとの爽快感のように。
その後、Dチャンネルの調整に取り掛かる。
夕方5時40分、ママを迎えに行くためにBMWに乗り込む。
車のエンジン音が心地よいリズムを刻む。
夜、近所のラーメン屋へママと向かう。が、店内は激混み。
仕方なく、いつものチキン屋へ足を向ける。
ほうれん草ソテーとチキンティッカ、それからチーズナンを頼む。
家に帰ってから、カップラーメンでも食べようかなと思ったけど、腹はすでに満たされている。
水を持って、寝室へ向かう。
21時過ぎには、静かに眠りについた。
僕の中で、今日という日が静かに消えていった。
まるで砂時計の砂が最後の一粒を落とすかのように。
※音声入力した原稿をGPTで村上春樹調に書き換えた